一度できてしまうとなかなか消えない「シミ」。
鏡を見るたびため息をついてはいませんか？
本記事では、
・シミができてしまう理由
・シミの対処法
・シミの予防法
を解説します。
シミができる原因
シミができてしまう主な原因は、「メラニン」です。
「メラニン」は様々な要因で生成され、シミにつながります。
紫外線
紫外線を受けると「メラニン」が多量に生成されます。
通常であれば「メラニン」はターンオーバーにより排出されていきますが、多量の紫外線を浴び続ける事で、「メラニン」の排出が追い付かなくなってしまいます。
うまく排出できずに蓄積した「メラニン」が、表面に浮かび上がりシミになります。
加齢
30代を超えた頃から、メラニンの排出機能（ターンオーバー）が低下しシミができやすくなります。
摩擦
摩擦によるダメージが肌の中で炎症を起こしてしまいます。
炎症により「メラニン」の生成が促進され、色素沈着の原因になりシミになっていきます。
また虫刺されによる炎症でも、同様にメラニンが生成され肌に沈着していきます。
ストレス
ストレスによって活性酸素が発生します。
この活性酸素は「メラニン」を生成する細胞である「メラノサイト」を刺激し、「メラニン」の生成を促すためシミの原因になります。
ターンオーバーの乱れ
通常であればメラニンは肌のターンオーバーによって自然排出されます。
ターンオーバーの乱れによりメラニンの排出が遅れる事でシミが生成されてしまいます。
ターンオーバーが乱れる原因は先述した「加齢」「ストレス」に加え、「睡眠不足」や「栄養不足」も影響します。
シミを消すための方法
シミには、セルフケアで消せるものと消せないものがあります。
セルフケアで消せるシミは3種類あります。
老人性色素班
男女問わず、年齢を重ねるとみられるシミです。
老人性色素班の原因は「紫外線」「加齢によるターンオーバーの低下」です。
日頃から日焼け止めクリームや日傘などで紫外線対策をする事で予防する事ができます。
炎症性色素沈着
「ニキビ」「虫刺され」「火傷」「傷」など、皮膚の炎症によって起こるシミです。
炎症性色素沈着は時間の経過とともに消えていきますが、シミができた後の行動で悪化し、簡単には消えなくなる可能性もあります。
炎症性色素沈着が悪化する原因は、
・同じ場所にニキビができる
・洗顔時に強く擦る
・強い紫外線に当たる
等です。
これ以上悪化しないためには、ターンオーバーを高める事が重要です。
肝斑
30代後半から50歳頃の女性にみられやすいシミです。
肝斑の原因は、
・ホルモンバランスの乱れ
・睡眠不足
・ストレス
等です。
肝斑の原因は女性ホルモンの乱れが大半なため、女性ホルモンが減少する50代以降には自然と薄くなる事があります。
対策としては、内服薬で改善する可能性があります。
家や日々の生活でできるシミを消すための方法
スキンケア
汚れが残った状態は、肌のターンオーバーを悪化する原因にもなります。
シミを目立たなくするためには、クレンジングや洗顔を丁寧に行うことが重要です。
また、どちらも20秒以内で終わらせる事で肌への刺激を抑え、ターンオーバーを促進する事もできます。
クレンジングのポイントは以下のとおりです。
・メイクの状態に合わせてクレンジングのタイプを使い分ける
・顔が濡れていない状態で使用する
・なじませた後はしっかり乳化させる
・アイメイクにはポイントリムーバーを使用する
洗顔のポイントは以下のとおりです。
・しっかり泡立てる
・肌を擦らず、泡だけで洗う
基礎化粧水
乾燥した肌も紫外線ダメージを受けやすいため、保湿が重要になります。
美白化粧水は夏に使用するイメージがありますが、年間を通して使う事で美白を手に入れる事ができます。
食事
「ビタミンA」「ビタミンC」「ビタミンE」を含む食事を心がける事で、「メラニン」を排出しやすい身体づくりができます。
食事で摂取する事が難しい場合は、サプリメントで取る事もお勧めです。
ビタミンA
メラニンの生成を促す活性酸素の働きを抑える作用があります。
レバー、うなぎ、卵、人参、ブロッコリー等
ビタミンC
メラニンを還元してシミを薄くする作用があります。
パプリカ、トマト、じゃがいも、キウイフルーツ等
ビタミンE
活性酸素の働きを抑えたり、ビタミンCの働きを助ける作用があります。
カボチャ、ピーナッツ、アーモンド、アボカド等
睡眠
肌のターンオーバーを促進するためには睡眠も重要になります。
なぜなら、ターンオーバーは睡眠中に活発になるからです。
良質な睡眠を取るためのポイントは、以下のとおりです。
・規則的な生活を心がける
・入浴は就寝の90分前までに行う
・日中に適度な運動を行う
・夕方以降、カフェインを摂取しない
・就寝の1時間前にはブルーライトを浴びない
シミの予防方法
シミの大敵は「紫外線」です。
前述したスキンケアや食事に加え、紫外線対策を行い新たなシミが増えないようにしてください。
日焼け止めを選ぶ際には、皮膚に強い刺激を与える「UVB」と老化の原因を作る「UVA」の両方をカットできる物を選ぶのがお勧めです。
UVBはSPF値、UVAはPA値で表示されており、日常生活ではSPF30程度の物を使用します。
炎天下のレジャーを楽しむ際には「SPF50＋」「PA＋＋＋」以上の物を選んでください。
まとめ
シミの対策に重要なのは、まずは「紫外線」から肌を守る事です。
関係ないと思われがちですが、「食事」や「睡眠」、「ストレス」もシミの原因の一因となってしまいますので意識することを心がけてください。
そして適度な運動を行う事は、ストレスの軽減にもつながります。
つまり規則正しい生活を心がける事が、内側からも外側からも綺麗な肌への近道になります。
まずは自分にできることからはじめ、美しい肌の人生を送りましょう！
