新型コロナウイルス感染予防のため、お家時間が増え、運動不足や生活リズムが乱れがちに…。
毎日なんとなく身体のだるさを感じたり、気分が落ち込んでしまったりしていませんか?
その原因の一つに、血行不良が挙げられます。
本記事では、血流を改善するために家でできる健康法を紹介します。
健康のために常に考えておくポイント
血流を良くするために、日常生活の中で意識すべきポイントは次の3点です。
1.質の良い睡眠をとる
2.食事に気をつける
3.ストレスを溜めこまない
上から順に、詳しくみていきましょう。
1.質の良い睡眠をとる
人間は睡眠をすることで、脳の疲労を回復しています。
しかし、睡眠時間が短かったり、深く眠れていないと十分な疲労回復ができません。
すると、自律神経のバランスが崩れ交感神経が優位に働いてしまうことで、血管が収縮したり筋肉が緊張し、血流が悪くなってしまうのです。
2.食事に気をつける
好きなものばかりの偏った食事や暴飲暴食をすると、血液中の糖質や脂質が多くなり、血液がドロドロの状態になります。
血液がドロドロになると血流が悪くなるだけではなく、動脈硬化を引き起こしたり、最悪の場合心臓や脳の血管が詰まってしまったり、破れることもあります。
3.ストレスを溜めこまない
ストレスがかかると交感神経が優位に働きます。
すると、睡眠不足の状態と同様に血管が収縮したり筋肉が緊張することによって、血流が悪くなってしまいます。
自律神経は、交感神経と副交感神経がバランスを保つことで正常に働くのですが、ストレスがかかることでそのバランスが崩れてしまいます。
自律神経が正しく機能しないと血流が悪くなるだけではなく、自律神経失調症になったり、臓器が正常に機能しなくなるなど、その影響は多岐に渡ります。
かんたんにできる日常での行動
続いて、上記の意識すべき3点について、それぞれ簡単に取り入れられる行動を紹介していきます。
質の良い睡眠をとるためにやるべきこと
朝起きたら日光を浴びる
睡眠物質であるメラトニンというホルモンは、体内時計をリセットする役割を持っています。
このメラトニンは、日中に強い光を浴びることで分泌され、起床から14〜16時間後に再び分泌されることで眠気を引き起こします。
日中のメラトニンの分泌量を増やすことで、夜ぐっすりと眠れるようになります。
窓から入ってくる光を浴びるだけで十分なので、朝起きたらまずはカーテンを開けて、日光を浴びましょう。
逆に、夜に強い光を浴びてしまうと、夜のメラトニンの分泌量が抑えられてしまい、寝つきが悪くなってしまうので注意が必要です。
就寝時間を意識し体温を調整する
人間の体は深部体温が下がることで、脳が休み、深い眠りにつくことができるようになっています。
深部体温を下げるためには、適度な入浴が効果的です。
入浴は、就寝の1〜2時間前に38〜40℃のお湯に浸かるのがおすすめです。
末梢血管が拡張することで、手や足からの熱放散が増え、深部体温が下がりやすくなります。
熱すぎる温度では逆に交感神経が優位になってしまい、寝つきが悪くなるのでやめましょう。
寝る前にリラックスする
就寝時に副交感神経が優位な状態になるよう、リラックスすることを心がけましょう。
簡単なストレッチやヨガをしたり、脳にα波を生じさせる音楽を聞くのがおすすめです。
他にも、リラックス効果のあるアロマを活用したり、肌触りの良い寝具を使うのも良いでしょう。
食事で気をつけること
朝食を食べる
朝食を食べることによって、睡眠中に下がっていた体温が上昇して血流が良くなり、体内時計が正常に働くことで目が覚めます。
また、脳内の血流が良くなり集中力が高まります。
逆に朝ごはんを食べないと、イライラしたり体のだるさや疲労感が取れず、ぼーっとしてしまいます。
さらに、1日の最初の食事が昼食になると血糖値が急上昇・急下降するため、昼食後に低血糖状態となり強い眠気やイライラを引き起こします。
少量でも良いので、ぜひ朝食をとるようにしてみてください。
体が温まる食材を取り入れる
土の中で育つ食材は身体を温め、夏が旬の食材や地上で育つ食材は身体を冷やすと言われています。
身体を温める食材として、代表的なのは生姜やレンコンなど。
他にも、キムチや味噌などの発酵食品にも身体を温める効果があります。
毎日の食事に、意識的に取り入れてみましょう。
ストレスを溜めこまない
溜めないような思考法を意識する
同じ物事に直面しても、自分自身の受け止め方、解釈の仕方によって捉え方は大きく変わります。
例えば、コップに半分の水が入っている時に、「あと半分もある」と考えるのか「もう半分しかない」と考えるのかによって、見え方が変わってきます。
ネガティブな考え方や、0か100かといった極端な考え方、完璧主義な思考もストレスが溜まりやすいので、まずは自分の考え方の癖を把握することから始めてみましょう。
ここまで、血行を良くするためにできることを紹介してきましたが、全てを一度にやる必要はありません。
取り入れやすいものから順番に、少しずつ実践してみてください。
血流を良くして、心も体も健康になりましょう。